水曜日, 1月 26, 2022
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FX初心者のためのグランビルの法則: 移動平均線(MA)の8つの法則

グランビルの法則とは、金融レポーターのジョセフ・E・グランビル氏が考案した「8つの売買パターン」のことを指します。多くのFX初心者が直面する問題の一つが、相場の変動に戸惑い、売買のベストなタイミングが分からないということです。この記事では、日本では基本的なテクニカルインジケーターとされている移動平均線(MA)を紹介し、売買のベストタイミングを見極めるために、グランビルの法則をMAに実装する方法を解説します。

なぜFXではテクニカル分析が重要なのか?

以前にFX取引をしたことがある人は、テクニカル分析が取引のポイントを見極める上で、大変重要であることがわかっているでしょう。テクニカル分析が正しく使われていれば、ブレイクアウトポイントやリバウンドのターニングポイントを正確に把握することができます。

売買資産の価値を判断するためのアプローチには、主にファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の2つがあります。ファンダメンタルズ分析とは、企業の健全性や経済環境全般から中長期的な価格動向を予測するものです。テクニカル分析とは、チャートパターンを分析して、過去の値動きをもとに、短期・長期の値動きを予測することをいいます。

移動平均線(MA):基本的なテクニカル分析インジケーター

移動平均線(MA)は、24時間動いているFX市場で最も一般的なインジケーターの一つです。そのコンセプトはシンプルで、過去の価格の平均値を取ることでトレンドを推定することができます。現在の価格が過去の平均値よりも高ければ、その線は上に向かっており、比較的強い上昇の勢いがあることを示しています。

例えば、5日MAの値は、過去5日の終値の平均したものです。期間が長ければ長いほどトレンドが長く、逆もまた然りです。

一般的にMAは完全にカスタマイズ可能ですが、通常は25日MA50日MAが一般的です。

MAのメリット

MAは、トレンドの方向性を予測したり、そのサポート/レジスタンスレベルを決定したりするための良い参考になります。トレンドを見極めるために、長期と短期のMAとそのゴールデンクロス/デットクロスを使用することができます。

特に強くて明らかな動きがある場合には、全体のトレンドを把握するのに有効といえます。MAは比較的シンプルな考え方なので、FX初心者には最適です。

ゴールデンクロス/デッドクロス

簡単に言えば、短期MAが長期MAを上にクロスした場合、ゴールデンクロスと呼ばれます。反対に、短期MAが長期MAを下にクロスした場合は、デッドクロスと呼ばれます。ゴールデンクロスやデッドクロスを見極める為に、50日MAや250日MAが使われています。しかし、時間の変化や現在の金融市場の動きは一般的に短期で大きく動くものなので、取引をする時間足によって調整して使用することをお勧めします。

  • 中期MAの場合は、20日、50日
  • 短期MAの場合は、5日、20日
グランビルの法則

デッドクロスの例

上記のようなデッドクロスは、下落トレンドを示しています。このタイミングで売り入れても良いでしょう。

また、上記の例では、50日MAのポイントまで戻ると、レジスタンスが発生して価格が下降することを示しています。このような状態は、MAのそれぞれが機能していることを意味しています。

グランビルの法則:グランビル8つの法則で戦略を構築する

アメリカの投資家であるジョセフ・E・グランビルは、価格とMAの両方の動向を観察し、8つの状況にまとめ、後に「グランビルの法則」または「グランビル8つの法則」を提唱し、取引戦略を構築しました。

グランビルの法則とは

一般的にグランビルの法則とは、MAから派生したテクニカル分析指標である「グランビル8つの法則」または「グランビルの法則FX指標」のことを指し、ルールとして4つのロングと4つのショートのシグナルが含まれています。MAをレジスタンスとサポートとして、トレンドトレード投資に最適なエントリーポジションのポイントを見出すというのが原則です。

グランビルの法則 fx

4つの買いシグナル

  1. ブレイクアウト買い(Breakout Buy) – 価格が下から上昇し、MAをブレイクした時、買いシグナルになります。
  2. 押し目買い(Call-back Buy) – 価格がMAを上に超えた後、再度MA付近に戻ってきた時に、買いシグナルになります。
  3. 買い増し(Fake Breakout Buy) – 一旦価格がMAを下回ってもMAがまだ上昇していれば、再び価格が上昇を開始した場合、買いシグナルになります。
  4. 短期の買い(Off-buy) – 価格が下落を続け、一定の下落をし、移動平均線から乖離し始めた場合、それは買いシグナルになります。

4つの売りシグナル

  1. ブレイクアウト売り(Breakout Sell) – 価格が上から下落し、MAを破った場合、売りシグナルになります。
  2. 売り増し(Bounce Sell) – 価格がMAを下回り、一旦戻すが、MAを超えられない場合、売りシグナルになります。
  3. 戻り売り(Fake Breakout Sell) – 一旦価格がMAを上回ってもMAがまだ下落していれば、再び価格が下落を開始した場合、売りシグナルになります。
  4. 短期の売り(Off-sell) – 価格が上昇を続け、一定の上昇をし、MAから乖離し始めた場合、売りシグナルになります。

下の図を見ると、上昇トレンドが形成され、ゴールデンクロスが発生すると、一旦下落しても長期MAを明確に割ることができない場合が多いことがわかります。そのため、大きなトレンドが継続することを予測できます。図中の丸で囲った位置は、グランビルの法則に基づいて予測された重要なポイントです。グランビルの法則と呼ばれるこのような取引指標は、多くの取引機会を把握するのに役立ちます。ゴールデンクロス/デッドクロスを併用すれば、取引戦略全体の信頼性を高めることができます。

グランビルの法則

グランビルの法則の欠点

上記で説明したMAとグランビルの8つのルールを掛け合わせて使うことは、明らかなトレンドが現れた場合にのみ有効です。しかし、FX取引ではレンジ相場になることが一般的なのでその場合はMAではない他の方法を使って相場を予想しないと、損失を被りやすくなります。

レンジ相場:初心者は取引を避けるべきポイント

グランビルの法則 fx

上のドル円(USDJPY)のチャートからも分かるように、トレンドが発生する前にレンジ相場が形成されています。このレンジ内で動きの方向性を把握するのは難しいのですが、MAが網み目のようになっていることに注目してください。これは、市場の膠着を表し、MAが、あまりサポート/レジスタンスとして機能しません。初心者トレーダーは、このような状況での取引は避けた方が良く、トレンドラインでレンジを確立した後の、ブレイクアウトを待ちましょう。

移動平均線についての知識をここまで学んできました。これらはかなり基本的な概念であり、FX戦略を構築するのに役立ちます。ただし、テクニカルインジケーターが間違ったシグナルを出すこともあるので、FXで成功するためには、長期的な戦略の組み立てを積み重ねる必要があります。そのため、継続的なリスク管理もかなり重要になります。

グランビルのオンバランスボリューム指標

グランビルは、オンバランス・ボリューム(OBV)の概念を開発したことで最も有名です。グランビルは、株価に大きな変化がなくても出来高が急増すると、最終的には価格が急上昇する、その逆もまた然りだと主張しました。オンバランス・ボリュームは、金融市場で取引されている通貨ペア、株式、コモディティ、その他の金融資産を過去の価格と出来高の情報を元に将来の価格を予測するテクニカル分析のツールの一つなのです。

Cristian Cochintuhttps://japanesefx.com/about/
Cristian Cochintu is a highly experienced trader, author, and analyst. Cristian’s extensive experience in developing trading strategies using cross markets analysis and his edge in predicting economic surprises is recognized all over the world. His unique insights about FX are translated today into multiple languages. The Japanese version of his blog - japanesefx.com - is devoted to helping FX traders trade intelligently, profitably, and for a long time. Cristian has studied the markets from many angles and has earned first and advanced degrees in economics, finance, and business. Throughout his career, Cristian has published market analysis and educational articles that have helped thousands of traders master the currency markets. Cristian is also one of the authors of investing.com, fxstreet.com, and other financial publications.

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